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Broken Bones / DOKKEN
失恋船長 ★★ (2016-03-28 13:01:36)
知らないうちにヒッソリとリリースされた印象が強いドッケンと言うバンド体制ラスト宣言もされた2012年のアルバム。(商店街にある何年たっても閉まらない量販店の閉店セールかと思ったら今のところ本当にリリースはないみたいですね)熱心なギタリストならジョン・レヴィンのギターが余りにもジョージしすぎて気になるなぁと不満も覚えるし、衰えを隠せない主役たるドンの歌声も新鮮味がない、気になる事だらけだったりしますが、①②と往年の空気を纏った曲でアルバムの幕が開け往年のサウンドを期待するファンにとってはマズマズのスタートとなる。個人的には③のようなヘヴィなリズムに厚みのあるコーラスを設けて、扇情的な哀愁のメロディを歌う曲こそドッケンと思っているので逆に無難に置きにいった①②が『Erase the Slate』同様のニュアンスがあり、少々のめり込めないのが一番難点だったりします。③以降ドッケン節を搭載したヘヴィかつメロウなミドルナンバーが続き、曲調的にもモダンな時代を含め、今までの集大成的なニュアンスを抱かせ、地味な印象を拭えませんが、ジョン・レヴィンの今風の洗練されたギターは聴き応えがありますね。往年の攻撃的なギターに絡む甘美なメロディを期待すると厳しいし、そもそも即効性の高い曲も用意されていません。黄金期を知るファンや、かつての音楽性を求めるファンには厳しい作風だしラストアルバムと言われると尚更感慨深いものもこみ上げますが、でもサビメロなどはやはりドッケン節だ。個人的にも曲順やもうチョイ分かりやすい曲を放り込むんだ方が取っつき易い、眠気も誘発しないのにと残念な気分に浸る事にはなりますが、一曲の完成度はけっして低くはなく景気付けに①②を聴き③⑦⑧⑨⑩⑪あたりは割と摘まみ食いしたくなる佳曲ですね。

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