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Houses of the Holy / LED ZEPPELIN
ふぁうすと ★★ (2005-05-14 20:41:00)
まさにプログレッシヴ。他の種類の音楽を取り込み、ZEPの独自性追求の姿勢が色濃いアルバム。
ZEPがブリティッシュ・ハードロックの聖域たる所以は、このアルバムにこそある。
ブルーズを基調としたハードロック『I』『II』に始まり、トラッド・フォークを取り入れた『III』『IV』と一癖も二癖もあったZEPがその個性の強さをこの作品でより強くしたと思う。
疾走感のあるハードロック「The Song Remains The Same」バラード「The Rain Song」独特の怪しい雰囲気の「No Quarter」をはじめとして、レゲエ、ファンクなどにまで及ぶ。このもはやロックの範疇を超えた作品に、当時の人も驚いたろうなぁ……。
なので、楽曲単位ではこれは音楽性の拡散と見えるかもしれない。なのでアルバムを通して聴くと「どんなアルバムか」がよく見えて来ないと思う。名盤というよりは、「非常に興味深い実験作」的な色合いが強い。
このアルバムの中で「もっともZEPらしい曲」は、「The Song~」もさることながら、自分は「No Quarter」だと思う。ジョンジーの鍵盤が良い。

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