この曲を聴け! 

Danger Danger / DANGER DANGER
火薬バカ一代 ★★★ (2016-04-03 00:00:33)
雑誌レビューでゴッドが「全曲がBON JOVIの“RUNAWAY”みたいなアルバム」(うろ覚え)と評していて、「そんな夢のような作品があるのか!」と慌てて購入に走った'89年発表のデビュー作。
んで、実際に聴いてみた結論は「…いや、違うんじゃね?」と。確かにBON JOVIっぽくはありますし、シングル・カットされた②はテッド・ポーリーの歌唱から、哀愁を感じさせる曲調、Keyの使い方まで、紛れもなく“孤独のランナウェイ”感溢れるド名曲なのですが、それ以外の楽曲の方向性は、明るく溌剌とハジけるポップ・メタル路線。孤独どころか友達多そうだし、逃亡者感もゼロ(むしろ着飾ってパーティに出掛けそう)という…。
でもこれはこれで大変素晴らしい。キャッチーなメロディから、気の利いたアレンジ、スタジアムで演奏されるのが似合いそうな大合唱を誘うコーラスまで、楽曲には印象的なフックが盛り盛り。爛熟期を迎えたアメリカのHR/HMシーンにおいて、有象無象のバンドの中から抜け出し、一歩でも成功に近付くべく徹底的に作り込まれたサウンドは、普段この手の音を積極的には嗜まない身にもグッと来るクオリティを有しています。特に爽やかに駆け抜けるロック・チューン⑥は、②の対となる名曲であるなと。
こんだけ曲作りのセンスがあり、且つルックスにも恵まれていたら、そりゃ日本では人気出まさぁな

→同意