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Grand Funk / GRAND FUNK
K.Y ★★ (2003-10-12 20:56:00)
GRAND FUNKのセカンドアルバム,1970年発表。
このアルバムで彼等は完全に自分達のスタイルを作り上げたと言ってもいいだろう。
これはアメリカに於いても,また日本でも彼等の出世作になった記念すべきアルバムでもある。
しかし,ライブでは彼等のステージはとめどなく暴走しているとはゆえ,1970年,この年だけでも,このアルバムに次いで9月にCLOSER TO HOME,12月にLIVE ALBUMと一年間に3枚ものアルバムを発表しているとは今さらながら驚くべきことである。
ライブに限らずアルバムの出し方まで暴走しているではないか!!
これは当時のマネージャーのテリーナイトが打ち出した作戦なのかどうかは知る余地もないが,こんなバンドの売り出しのやり方なら飽きられるのも早いというものだ。
私は裏方事情は余り詳しくはないが,当時,彼等のマネージャーも勝負は短期決戦!!バンドのことはそこそこに,自分の収益をあてに考え出した作戦だったのだろうか?と思えないでもないが,もしそうだとしたら余りにもお粗末な考え方だ。
これではバンドも創作意欲を無くしストレスが溜まるというものである。
話は長くなったが,さてさて,肝心の音の方は?
ファーストアルバムに比べると楽曲も格段に良くなったし,これぞGRAND FUNKという曲がそろってはいるが,3人で音を出しているわりには,アレンジ面に対しては不満が残る。
例えば,孤独の叫びに於いてもアニマルズのナンバーをハードにアレンジしたのはいいが
今聞くと至ってドラマティックな構成に欠けているのだ。
アレンジしたといってもどうもお粗末な仕方である。余りにもチープすぎる。要するに間が空きすぎるし,当時はそこそこ満足したが今改めて聞くとかなりの劣化度に驚く。
ハッキリ言って到底プロとは思えないようなアレンジの仕方で,また演奏面でも何でこのようなバンドがアメリカに於いて,一時的にせよ大受けしたのか,さっぱり謎である。
あの時のオーラは時代が生んだ偶然の産物だったのであろうか?
まあ,一時的にせよ大人気を呼んだアルバムではあるが。。。
→同意