この曲を聴け! 

Pull / WINGER

名無し ★★★ (2016-04-25 00:10:24)
当時、2ndの路線から全く外れたことに多くの人が困惑したことだろう問題の1枚。
年を取って「エモーショナルでブルージーな曲こそ至高だよね」とか悟りきったことを言い出したのか
時代の流行廃りを受てプロデュース側からの意向でこうなったのかは、私には解らないが
そういうことがあったとしても、WINGERの最高傑作にして、名盤だと私は思う。
こういった1枚通して曲が流れるままに時間を感じさせずにCDが終わるアルバムというのは、とても貴重なアルバム。
最初聴いたら、つまらなくはないけど面白くもないアルバムに聴こえるかもしれない。
あるいは、5.JunkyardDogあたりが印象に残るだろうか。
しかし、1枚通して聴くのに苦痛でなければ、何気に流し続けてみてほしい。
このアルバムの良さに徐々に気づき始めることができると思う。
例えば5.以外にもお気に入りの曲ができはじめたら、後は止まらない。
今まで何気に流し聴いていたあの曲も、この曲も、輝き始めるのである。
5.にしたってそうだ。最初はサビの部分に惹かれるかもしれないが
聴き込んでいくうちに、4:04より後が素晴らしく思えてくるであろう。
ソングライティングの高さ、演奏技術の高さ、歌唱力の高さ、あふれるエモーション
これらを静かに封じ込めたアルバムである。