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Affliction / P.H.T.O
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2016-05-18 13:00:30)
2011年発表の1st。
緩やかなテンポ中心の楽曲構成+鬱メロディ+悲痛絶叫+アトモスフェリックな音像、と鬱ブラックのテンプレをがっつり満たしてくる作風ですが、類似した音楽性の余りに多いこの界隈でも埋没しない魅力を持った一枚だと思います。
まず音像が他のバンドに比べて厚みがある気がしますが、おそらくベースがしっかりしたメロディを弾き、そこに澱んだトレモロが乗る構成がこの音を生み出している感じがします。そこに乗るヴォーカルも悲痛なだけではない、コシのある説得力のある声ですし、スローだけでなく疾走も交えてくる楽曲構成も巧み。特に疾走パートにおいて、トレモロリフによるメロディを強く押し出す傾向があり、それが上手く楽曲の中でのメリハリに繋がっているという印象です。
そういう訳で鬱ブラックとして及第点を遥かに超える出来ではありますが…このバンドの情報をググろうとすると、PHTOで検索するとPHOTO、P.H.T.Oで検索するとP.H.O.T.Oの結果が表示されるんですが…(笑)。なんという余計なお世話。
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