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Stand Up and Fight / QUARTZ
火薬バカ一代 ★★★ (2016-05-22 23:19:22)
NWOBHMの盛り上がりは、新人だけでなく、中堅HRバンド達の参戦にも支えられていたわけですが、バーミンガム出身のQUARTZもそうしたグループに属するバンドの一つ。
トニー・アイオミが1stのプロデュースを手掛けたり、オジーがゲスト参加したりと、地理的/音楽的/人脈的に「BLACK SABBATHの弟分」との評判を得ていた彼らも、ジェフ・ニコルズ(Key)がそのBLACK SABBATH加入のため脱退したのを受け、4人編成でレコーディングが行われた本2ndアルバム(’81年)では、NWOBHMの勃興に歩調を合わせて音楽性をビルドアップ。『蛮勇コナン』の挿絵みたいなマッチョなアートワーク&アルバム・タイトルを手始めに、ソリッドに刻まれるGリフ、ブンブン唸りを上げるB、アタッキーなDs、歌メロから燻し銀の哀愁迸らせるVoとが、タイト且つキャッチーに押し出して来る楽曲に至るまで、作品全体が格段にメタリックな光沢を放つようになりました。
パワフルに撃ち出されるOPナンバー①、フィスト・バンギングを誘発する勇ましげなヴァースからメロディアスなサビへの移行が効果的な②、キビキビとした曲調の中からブリティッシュな哀愁が滲み出す④⑤、本編中最もNWOBHMの体臭を匂わす疾走ナンバー⑦、ドラマティックな曲展開を盛り立てるシンガーの塩辛い熱唱にグッとくる⑧etc…と収録楽曲はいずれも優れモノばかり也。
70年代からコツコツ積み上げた経験値が反映された、メタリックなアグレッションのみならず、英国産HRならではの滋味も非常に味わい深い1枚です。

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