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By Inheritance / ARTILLERY
失恋船長 ★★★ (2016-06-03 13:23:01)
アーティレリと言えばこれと押すファンも多いでしょうね。クランチーなリフワークは勿論ですが、刻まれるツインギターの繊細で表情豊かなギターワークを中心とした構成力の高さは見事、彼らお得意の中近東風のフレーズも盛り込みアイデア豊富な展開が実に痛快で魅力的だ。なんとも言い難い妖しげなメロディと喜怒哀楽を込めたドラマ性、不穏なムード漂う攻撃性、予測しがたいプログレッシブな展開、それでいながらも無慈悲さよりも温もりのサウンドメイクが最大の聴きどころかでしょう。それもこれもフレミングの圧倒的な歌唱力に起因しているのかも知れませんね。バンドはこの後、一旦解散、1999年にハードコア色の強い「B.A.C.K.」で復活も上手くいかず解散、そして風通しの良い作風で新たなる可能性を示唆した『When Death Comes』で再復活となるのですが、メロディの質、楽曲、オリジナルティ共に今作を彼らの代表曲に挙げるファンは多いでしょうね。

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