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紫 / 紫
失恋船長 ★★★ (2016-06-04 13:15:46)
日本一Deep Purpleを愛する男、ジョージ紫が城間兄弟と出会い結成される沖縄を代表するレジェンダリーなバンド『紫』が1976年にリリースした記念すべき1st。LAZYのカヴァーを収録するように、そのパープル愛は凄まじく、楽曲の端々のパクリとか、そんなレベルではない血となり肉となるプレイを随所に導入、他にもブリティッシュフレーバーたっぷりの音楽性は、米兵相手に鍛え抜かれた修練の賜物、LIVEのような凄まじい熱気はパッケージ出来てはいないが、そのセンスとバンドのポテンシャルの高さは存分に感じてもらえるでしょう。国産バンドにありがちなバタ臭さもなく、グルーブがチョイと違う、日本人らしいキメの細やかさはあるが、彼らが醸し出すアンサンブルはそれらとは違うノリが沖縄ロックたる所以だろうか?ドライブ感のある代表曲の一つ①に始まり、迫力のある演奏が堪能できる先の展開が見えないスリルが溢れている②、パープル色が出てますね軽快な③、④はLAZYをカヴァー、その流れで⑤と、もろ過ぎる音楽性が続き、ある意味、ダメだこりゃである。やりすぎなのである。ジョン・ロードフレーバーたっぷりの鍵盤プレイ、リッチーギターに咽び、叩き上げの演奏を楽しめなければ厳しいでしょうね。時代は1976年、日本において初の本格派ハードロックバンドとして知られる彼らの足跡を辿り、パープルという様式に沿った音楽性、今なお色あせる事無く光り輝きております。日本なのにアメリカだった沖縄、その土着的なイメージはそこかしこに息づいており、それらはテクノロジーにたよらない本物のヴァイブを纏い魂を震わせていますね。

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