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Veil of Remembrance / CRIMSON MOONLIGHT
Usher-to-the-ETHER ★★ (2016-06-05 11:58:01)
2004年発表の2nd。
97年から活動するバンドで、初期はシンフォニックブラックだったらしいですが、現時点ではほぼシンフォ要素はなくなり、メロウなメロディを練り込んだトレモロを効かせつつ、メロデス的なメタリックさも垣間見せるリフ捌き、疾走パートではファストブラック並の怒涛の突進振りを見せるリズムなどを武器に聴かせる、メロディックブラックに分類出来そうな音になってますね。
正直、ドラムの音は若干チープさを残しているんですが…だからこそ、無軌道なまでに突進するパートでの野蛮さや殺傷力は、整いきったモダンな音を出しているバンドよりも高いように思います。ただ、ファストパートでのキレ具合が凄くツボなだけに、ちょくちょくミッドテンポで刻みリフを入れたり、メロデスに近いアプローチが見られるのが何となく中途半端に聞こえてしまいますが…。WATAIN辺りと比べるとミッドテンポでの説得力に少し物足りなさを感じるところも。
と言っても、殺気の篭もったヴォーカル、リフのメロディのダークさとメロウさの両立、疾走パートでの鬼畜っぷりなど、総じてクオリティはかなり高い印象。一本調子や金太郎飴にはなっていないですし、メリハリあるメロブラが好みであればハマれるかもしれません。特に時折垣間見えるDISSECTIONリスペクトが個人的にはかなり熱いです。
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