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Bad English / BAD ENGLISH
失恋船長 ★★★ (2016-06-06 15:00:51)
ジャーニーのブレイン、ニール・ショーンとジョナサン・ケインの二人をヴォーカルのジョン・ウェイトを迎え入れ結成されたスーパーロックグループ。各メンバーの培った音楽性を下地に売れる事を念頭に置かれ生みだされた楽曲の充実ぶり、隙のない冴えわたるアレンジ、歌を邪魔せずにしっかりと自己主張するニールのギター、バブリー臭もあれど、奥行きを広げるジョナサンのキーボード、大らかで柔軟なリズムが心地よい堅固なアンサンブルの充実ぶり、乾いた声だが湿ったメロディを歌い上げるジョンのパフォーマンスとブルージーでゆったりとしたアメリカンロックとの相性も良く、良く出来た嫌みのないロックサウンドを響かせています。パッと聴くと上っ張りの豪華さと洗練されたアレンジに誤魔化され、売れ線だぁと流れていくのですが、よく聞くと随所に拘りのアレンジがあり、実に味わい深いロックに根ざした一品である。売れようと思って曲を作ったところで売れる分けもなく、ある意味、あの時代ならではの型にハマった音楽性ではあるが、このゆったりとしたリズムと爽快感のあるメロディ、当時の正攻法で挑んだインテリジェンスな雰囲気漂う今作は、AOR系のHM/HRを代表する一枚として知られていますね。
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