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8 / THE YELLOW MONKEY
名無し ★★★ (2016-06-19 13:51:33)
確かに初期に見られたグラムロックらしい煌びやかな感じはなく、ひたすら重苦しい
ひたすら「バンドの末期」を予感させる印象で当時これを聴いたときは、つらかった
最初は前作のパンドラ以上にものすごくとっつきづらかったアルバムであったが今ではイエモンの「影」の最高傑作だと思っています
いろいろ賛否の多いアルバムではあるけど当時のバンドの印象をドキュメントの如く表現したアルバムで、コンセプトもないがある意味では一貫していると思う
生々しいバンドの表情が伝わってくるのは、全体的に共通して言える独特のひんやりした湿り気のある雰囲気を持っていることからだろうか
一部楽曲ではプログレ的アプローチも見られるが、聖なる海とサンシャインのバージョン違いがいくつもあったり・・・迷走している部分も大きいが、当時のロビンの状況次第でもしバンドが存続したままであれば過渡期的な作品としてまた違った評価をされていたのであろう
吉井和哉の色気だけが「イエモンの良さ」ではないと思うし、後のソロ作品初期に見られる彼の「影」の部分こそある意味イエモンを支えてきた部分であって、今作ではその部分が大いに表現されている
今年、ついに復活したイエモンであるがこの重苦しいアルバムからどのようにして「峠」を超えてくるのか非常に楽しみです