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Limelight / LIMELIGHT
火薬バカ一代 ★★★ (2016-06-27 22:14:27)
マサ伊藤が「NWOBHM最強のバンドの一つ」と記す、英国はノッティンガムシャー、マンズフィールド出身で、マイクとグレンのスクリムショー兄弟を中心に結成された(活動開始は60年代まで遡るという)トリオ・バンドが、'80年に残した唯一のフル・アルバム。
「イギリスのRUSH」と評されただけあって、RUSH、YESを彷彿とさせる凝った曲展開やヒネリの効いたアレンジ、曲によってはメロトロンをフィーチュアする等、プログレ方面へのアプローチに余念のない本作ですが、軸足は飽くまでメタル側にキープ・オン・ロッキン。疾走感溢れるインスト・パートがスリリングなOPナンバー“GOING HOME”、ビートを効かせたダークな“KNIFE IN YOUR BACK”、タイトルからしてド直球のスピード・ナンバー“METAL MAN”、哀愁塗れの“MAMMA”から悲壮且つ重厚な大作曲“MAN OF COLOURS”に至るまで、NWOBHMらしいハードネスも泣きも十二分に堪能できる本編は、「プログレっぽいの?じゃあパスで!」なんて後ろ向きな発言かます輩(俺のことですが)を、張り倒して正気に返らせ得るインパクト&クオリティを兼備しています。
尚そんな本作。オリジナル盤と、後に発売されたベルギー盤では曲順が全く異なる上に、後者には、シングルとして発表されたNWOBHM史に足跡を刻む名曲“ASHES TO ASHES”がOPナンバーとして収録されているので、聴き比べてみるのも一興かと。ちなみに、テイチクから再発された日本盤はオリジナルの曲順に準じつつ、ボートラとして“ASHES~”も収録するという両者の美味しいトコ取りな構成で、そりゃ中古盤がプレミア価格で取引されるよな…と。一日も早い再発を希望する次第。

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