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帰ってきたクーカイ (2016-07-08 19:07:43)
 番外編 映画について その1

 先日観に行った『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』。
 結論から言っちまうが、この映画、ロックが好きなら絶対楽しめる。まだ観に行っていないなら、早めに映画館で観ておいたほうが良い。

 まだ公開中だから、ストーリーの細部については語らない。
 小説のジャンルにスラップスティックというのがあるのだが、それに近いかなぁ。ドタバタ喜劇が尋常じゃないスピード感で展開していく。しかし笑いだけじゃなくて、ホロっと泣かせるシーンもあるし、しみじみと青春時代を追想させてしまう、甘く切ないシーンもある。名画だと確信する。

 この映画の前に観た映画は、『STAR WARS』のエピソード7だったのだが、これも(さすがに子供の頃にワクワクして観たエピソード4~6には敵わないけれど)とても良く出来ていた。だけど、観終って「もう一度映画館で(要するに、もう一度金払って)観たいな」とは思わなかった。いや、出来がそこそこだったのではなくて、ほとんどの映画は一度観れば満足してしまう。
 だが、本作は「もう一度(じっくり)観たい」と思った。実のところ、近日中にまた映画館に行くかもしれない。

 ドタバタは小説でも映画でも非常に難しくて、あり得ない設定やら展開やらを、上手く話しの流れの中で読み手・観客に説明しないといけない。また、一見滅茶苦茶な世界だったとしても、ルールがきちんと定められ、それが守られていないと読み手・観客は引いてしまう。そりゃあそうだよね。話の展開で“さっきはこうだったもの”(つまりルール)が、どんどん改変されていたら、それは単なるご都合主義でしかないから。

 本作は、その辺がきちんとしており、随所に笑いのタネも仕込まれ、なんだか凄いメンツがギターを弾くシーンで出ており、まぁとにかく楽しい。

 観終えて、尾野真千子という女優を改めて発見し、邪子役の清野菜名さんの素顔をブログで拝見し、ビックリしました。二人とも演技(清野さんはほぼ鬼メイクで)のキレっぷりは見事。素晴らしいキャラクター造形だ。
 キレっぷりといえば、当然、長瀬さんのそれは天下一品。この人、良い役者だねぇ。神木隆之介君(設定上の年齢では、ほとんどうちのセガレと同じ)のビシビシ突っ込みというかリアクションが決まる、今時の高校生あるあるな演技も最高っす。

 邦画って子供と一緒に観るアニメや仮面ライダー以外ほとんど観ないのだが、本作は名作。日本の映画も面白いね。今更ながら。

 あ、サウンドトラックも良い曲そろっていました(名曲も含む)。
 やっぱ、買っちゃおうかな。

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