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Marcello-vestry / Marcello-vestry
失恋船長 ★★★ (2016-07-12 13:02:19)
1989年に華々しいデビューを飾ったマルチェロも同期のガンズの成功に打ち砕かれ死亡(当時シュラプネル系列に代表されるテクニック自慢のギタリストが嫌われる傾向があった)。知らんうちにDANGER DANGERのギタリストに落ち着いていたらしい。2000年以降のメタルに疎いワタクシは驚いていたのですが、これまた知らんうちにソロ的なアルバムをリリース。相方がフランク・ヴェストリーというシンガーで、マルチェロが奏でる爽快で優美なメロディと大衆性のある音楽性に、ザックリとエッジを立てており、優れた演奏と適切なアレンジの産業ロックの中に男を立てています。このバランス感覚が秀逸で甘くならずにビター過ぎない取っ付きやすさは聞き手にとって絶大なる安心感を与えています。主役の張る二人の共演は素晴らしい相乗効果を生み、マルチェロのテクニックに裏打ちされたギターは、強烈なインパクトを残さずとも、コンパクトだが随所に猛烈な自己主張を果たし自らの存在を誇示しています。これからの熱い夏を乗り切るのに重宝する爽快でライトな作風、そこに涼しげな風を吹かせるのが最大に聴きどころでょう。このエモーショナルだが冷ややかで美しいメロディの数々に魅了されますね。ブルーノ・ラヴェルが影の立役者なのかな?

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