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Under the Spell / HEXX
失恋船長 ★★★ (2016-07-13 12:05:48)
今年の頭に今作発売30周年を記念してCD2枚とDVDをカップリングした3枚組でMetal Blade Recordsからリリースされた一品。オリジナルを聴いておらず、少々不安はありましたが、内容と価格が良かった(3000円以下)DISC1は今作丸丸+新曲2+今作のデモを収録の22曲入り。DISC2は1stフル収録+ラジオ音源+前身のParadox時代のデモ+2013年再結成時のデモ(1stのシンガー復帰)+2015年時のLIVEのお得感満載の内容にDVDでは更に4時間分の映像があり、最近のHeadbangers Open Air出演時の模様から1986年から1990年までの映像ありと、とりあえずパワーメタル系サウンドが好きな方は買ったらエエんじゃないの?と言いたくなるお得な一品として復活してました。というかバンド時代が再結成していたなんて万感交到るものがありましたね。
1stから2年後のリリースと言う事もあり格段に進歩を遂げるバンドサウンドを披露、若干ツメの甘さはあれど、そんな事をモノともしない異様なほどスリルと緊張感を誘発した演奏で聞き手を魅了、自らが進むべき道を追求&固まりグイグイと押し込んでいますね。この時代はならではのドタバタとしたけたたましいリズムはUS産ならでは、コンクリートサウンドを呼ばれるに相応しい荒々しくも金属的な響き、そこにダーティーな埃っぽさもあり、癖が強いサウンドは若いわりにはキャリアがあるだけに演奏もタイトでダレる事もなく聴かせ、流麗なツインギター、良く動き回るベース、ボトムを押し上げるドラムと、多彩なアレンジを施した楽曲を見事にコントロール、この手のバンドにありがちなアイデアに技術が追い付いていないという欠点はないのでパワー/スラッシュ系のサウンドが好みの方なら安心して身を任せる事が出来るでしょう。ハイテンションにスクリームする新シンガーの彼氏ですが、どこかで聴いたことあるなぁと思ったら、長身で甘いマスク、ギターを弾く姿が実に絵になる男、元ハリースキュアリー、アンセムの中間英明率いる『Hell 'n' Back』で歌うダン・ブライアンとさんだったんですね。相変わらずのクドさでした。
一曲目から最後までアドレナリンが出まくったUS産パワー/スラッシュメタルの名盤と呼ばれる一品。いやぁ興奮したなぁ。これだから歴史探訪はやめられん。そして1stも再評価しましたよ。あっちもキレていたなぁ。悪態ついた過去を謝罪しますよ
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