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Dangerous Games / ALCATRAZZ
失恋船長 ★★★ (2016-07-18 13:55:26)
ALCATRAZZ=インギー路線という先入観から抜け出せなかった10代だった当時、初見のリアクションの悪さは相当でしたね。どこを聴いたらエエねんとラックの底一直線…お恥ずかしい限りです。
ALCATRAZZはグラハム・ボネットが中心となり結成されたバンド、あまりにも鮮烈なデビューを果たし革新的とも取れる音楽性は彗星の如くシーンを駆け抜けたと言っても過言ではなかったのですが、グラハムのポップセンスをいかようにして楽曲に反映するのかが鍵、インギーはクラシカルなギターを軸にした様式美スタイル、2枚目は枠にとらわれないヴァイの作曲センスを遺憾なく取り込み、プレイ以外の面でも支えたと斬新な作品ときて、ギタープレイを執拗に押さえこみグラハムの歌を中心としたストレートな作風の今作は、ハッキリと言って地味です、狙った地味さです。荒々しいとかスピーディーとか、短絡的な魅力に触れたい人には進めませんが、グラハムファンは勿論、ロックを感じさせる上手い歌が聴きたいと思う方には強く勧めたい一品。まぁ地味ですけどね。

火花散るインギー、ヴァイの変則的な楽曲構成の旨み、グラハム万歳な今作、どの時代も魅力的ですよ。
おっさんになるにつれ、一番聴く回数が増えたのが今作でポップセンスと洗練された大人の渋みを感じさせる歌メロに惚れました。
グラハムの歌は本当に上手い

今作リリース後、大胆な方向転換によるアルカトラスファンからの失望、バンド活動は停滞、そのまま解散となり、あれほど嫌っていた音楽性、ネオクラ様式美路線のインペリテリで歌う事になるとは世知辛いっすね

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