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Hungry / XYZ
火薬バカ一代 ★★ (2016-07-26 22:42:01)
XYZと言えば、シティハンターを呼び出すために新宿駅の伝言板に書き残すメッセージ…ではなくて、ドン・ドッケンの庇護を受けデビューを飾ったLA出身の4人組のこと。
テリー・ルイス(Vo)の歌唱から楽曲のスタイルまで、その抜きん出たDOKKENソックリさんぶりに毀誉褒貶喧しかった1st『XYZ』の批評に嫌気が差したのか、’91年発表の本2ndアルバムでは、FREEの名曲“FIRE AND WATER”のカヴァーに挑戦してみたり、ツー・バスをフィーチュアしたメタリックな疾走ナンバー⑩を演ってみたりと、よりタフでワイルドなサウンド・スタイルへの方向転換が試みられています。そのせいか、後年ドン先生は「散々面倒みてやったのに恩知らずな連中」とおかんむりでしたが…。
装飾を排した音作りの下、灼熱のシャウトを聴かせてくれるVoに、粘っこく骨太なGプレイ、コシの強いビートを刻むリズム隊と、一層逞しさを増したメンバーのパフォーマンスに加え、ライブ映えしそうな④、重厚な⑤、Keyをアクセント的に取り入れたバラード⑧、日本ではCMソングに起用された⑬等、メロディにフックと乾いた哀愁を盛り込んだ、正統派アメリカンHMナンバーの数々も高水準を維持。「今度は90年代の流行を追いかけてみました」的安易さを感じさせない本編は、どっしりと地に足を付けた安定感と、バンドのシリアスな覚悟が伝わる出来栄えです。まぁ流石に13曲も収録されていると印象に残らない曲もチラホラ見受けられますし、聴く気を挫くジャケットも「それでいいんかい?」と思わなくもなかったですが。
しかし、当時BURRN!!誌で高評価を得たのも納得の1枚と言えるのではないでしょうか。

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