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Black Rose / THIN LIZZY
いおっみ ★★ (2007-11-26 03:29:00)
ゲイリー・ムーアが全面参加した唯一のスタジオアルバムにして最大のヒット作。
「BAD REPUTATION」と同じくトニー・ヴィスコンティとバンド自身のプロデュース。
●アイリッシュHR畢生の名作
ムーアとフィルはSKID ROWのNew Face Old Faceを始め、初期LIZZYや互いの作品へのゲスト、ツアーのヘルプ、リミックス、ラジオ・TVセッション、ライブの飛び入り......etcetcと長年多岐に渡って共演する盟友同士。
その2人の才能が最も幸福に融合した本作は、THIN LIZZYの存在そのものさえ凌駕しかねない歴史的名盤と言えるだろう。
だが、それ故にこそ「本作がLIZZYの代表作」という意見には違和感を受けずにはいられない。
THIN LIZZYが個性を育てていった時、ついに成功の切符を手にした時、そこにムーアはいなかった。
彼抜きで確立したLIZZYサウンドに強力なムーアの個性が上塗りされている為、本来のLIZZYらしさとは違う「豪華な特別編」に聞こえてしまうのだ。
●関連作品
シングルB面にJust The Two Of Usがある他、Waiting For An Alibiのロングバージョンが「DEDICATION」に収録されている。
また、本作のデモ・ブートレッグにはムーアの「BACK ON THE STREETS」に収録されるFanatical Fascists、Don't Believe A Word、Parisienne WalkwaysやSpanish Guitar、フィルのOde To A Black Manの別バージョン、A Night In The Life Of A Blues Singerのロングバージョンも収録されており、これらの曲が同じセッションで生まれた兄弟作であることが知られている。
この他、同デモにはRock Your Love、Cold Black Night、Hate、Blackmail、Leaving Townといった未発表曲、Are You Readyのスタジオバージョンも収録されている。
「BACK ON THE STREETS」関係ではBack On The Streetsもフィル参加曲で、Don't Believe A Word、Parisienne Walkwaysはリミックスバージョンも存在する(初回米盤)他、シングルB面曲のTrack Nine、前述とは別の「BACK ON THE STREETS」デモにTrack Ten、Road To Rainもあるが、後者3曲とLIZZYとの関係は分からない。
さらにフィルのJamaican Rumでフィル、ムーア、ダウニーが共演しており、寡聞にして録音状況は分からないが時期的に本セッションの可能性もある。
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