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SET THE STAGE ALIGHT / WEAPON UK
失恋船長 ★★ (2016-08-13 15:44:24)
現在は『Weapon UK』と改名し活動を続けるNWOBHM幻のバンドがお蔵入りになった1stに+未発表と言われるデモ4曲を収録したアルバムが2003年にリリースされる。参加メンバーはVo.ダニー・ハインズ、G.ジェフ・サマーズ、B.バリー・ダウンズ、Dr.ブルース・ビスランドの4人。ブルースは再結成『Praying Mantis』のドラマーとして長らく活動、その後は『SWEET』に加入、さらには分裂前の『TANK』にも居てアルバムStill at Warに参加しています。
個人的にはジェフ・サマーズはどうして、このバンドに見切りをつけ1981年にブルースを引き連れ『WILDFIRE』を結成に至るのか、その後、共にあのゲイリー・バーテンと『STATETROOPER』を結成するという流れになったのか(共に国内盤未発表の為、やっぱり知名度が低い)そんな事に思いを馳せると見過ごせない出来事が満載で、想像してたんと違ったらどないしようと言う不安はありましたが、魅惑的なキーワード”お蔵入り”というレア感が作品に対する聴いてみたいという渇望感を煽り、即購入を決意させられた思い出深い一品。

歯切れのよい疾走ナンバー『Set the stage alight』アタッキーな『Liar』と掴みは上々、1980年にシングルとしてリリースされてたミドルナンバー『Mad mad world』、甘酸っぱい『Midnight satisfaction』など印象的な楽曲も用意、パワフルなリズムプレイは思いの他、自己主張をしており音質の薄さを補う程の迫力で迫っている。
NWOBHM幻の一品、お蔵入りという文言に心も踊り、ついついジャッジも甘くなり、財宝発掘級の扱いを受けていますが、冷静になって耳を傾けると当時リリースされてもさほど話題にはならなかっただろうなぁとは思います。NWOBHMマニアには堪りませんが一般的な方には少々シンプル過ぎるきらいもあるし、疾走感も少なく地味に聞こえるでょう。しかしそのシンプルさとメロディ主体の曲作りは、逆に新鮮な風を運び他のNWOBHM勢の違いを演出していますね。でもこの煮え切らないメロディは間違いなくNWOBHMでしょう。

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