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New Birth / MASS
失恋船長 ★★★ (2016-08-25 15:03:18)
ボストン出身のクリスチャンメタルバンドが1985年にリリースしたアルバムなのですが、当時これがあまり話題に上らなかった事がにわかに信じられない程のクオリティを携えている一品。クリスチャンメタルバンドが持つ健康的なイメージを残しつつもハードでメタリックに迫ったサウンドを披露、ストライパーの扇情的なフレーズに攻撃性を増量した音楽性は総じてクオリティが高く、ロマンティシズム溢れるメロディックHM/HR路線にメロディ派なら悶絶必死となるでしょう。その魅力は④のようなメロディックメタルナンバーの次にポップな⑤を放り込んでも違和感を感じさせない洗練度とメロディセンスに代表されるように硬軟交えた懐の深さをアピールする事にも成功、その中核を担うのが歌心を忘れないハードなギターと、強固なアンサンブルが生みだすタイトなうねり、そして自身のカラーに染め上げる包容力のある力強いハイトーン、それらをまとめ上げ爽快なメロディとメタルなハードさとの対比を絶妙なバランス感覚で聴かせたセンスと力量に脱帽です。プロデューサーに同時期SHYとHEEPを手掛けたトニー・プラッタという人選も功を奏したようですね。
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