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Discipline / KING CRIMSON
HIRO-SKYWALKER ★★ (2005-08-04 14:53:00)
最初、フリップはこのバンドを「ディシプリン」と呼んでいた。雑誌に「キングクリムゾン」と改称した、といきなり発表が載っていた。周囲のプログレ信者はこの世の終わりのような顔をしていた。トーキングヘッズとかやっていたブリューがいるのだから、気持ちは非常にわかる。ただ、各人のプレイに還元して聴けばやっぱりブラフォードの音、フリップの音だった。④なんか旧クリムゾンがプレイしても変じゃないし、「実を言うとこの作品は『太陽と戦慄パート○○』なのだ。」と経済学者みたいな口調でフリップに説かれたらまず何の疑問も感じず納得する。そして現在に至るフリップの音楽的脈絡の中で見ると、このアルバムにはものすごい必然を感じる。①これ以前の作品②最近の作品③そして当作品、という順で聴くと、わかるのである。そしておそらく、タマネギの皮を膨大な時間を費やして剥いていくように、フリップの表現の核心部分に、今のクリムゾンはようやく近づきつつある。そういった意味で非常に重要な作品。
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