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Pierced From Within / SUFFOCATION
N男 ★★★ (2016-09-15 22:47:00)
Suffocationで好きな作品と言えば、1stと3rdが真っ先に思い浮かぶが、どちらかというと今作かな。
この作品はリフ、曲展開、整合感、キャッチーさ、サウンドどれをとっても一級品だと思う。
彼らの持ちうる要素がすべて絶妙なバランスで成り立ってる。
彼らのソングライティングにおける最大の強みは、キャッチーながらもそれだけでは絶対に済まさない変則的なリフ・リズムの展開だと思う。
リフやメロディーは提示された直後から展開を開始する、もしくは展開しながら徐々にその姿の全容を提示していくという独特のじれったさ(笑)は中々他では味わえない魅力だと思う。
この手法の練り具合は今作では特に徹底されており、他のアルバムの収録曲に比べて曲が中盤以降まで進まないと曲のキャッチーさが堪能しにくくなっている。
リフや展開が退屈だったら、まずこんな楽しみ方は出来まい。
また、ギターソロには適度に華があり、リズム隊のストップ&ゴーとともに、良い見せ場を発揮している。
こういった音楽を手数やブルータリティ等で推し量るのは何も面白くない、それはあくまで本人たちの音楽を投影する手段の一つでしかないし。
どの曲も退屈しないし、それぞれに曲の魅せ方があると感じた。
デスメタル聴いたとこないからこれから聴く~というには中級者向け過ぎる気もするが、このデスメタルの裏番長を知らないのはもったいない。
全曲名曲かといえばそうでもないが、中でも①、②、③、⑤、⑧は気に入った。
前作のタイトル曲を早速再録したのがまた良い、彼らの2nd再録カリキュラムは好きな順に再録してると思う。
[★★★★☆]

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