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Deuce / DEUCE
失恋船長 ★★ (2016-10-04 12:03:25)
マーティー・フリードマンがかつて在籍していたバンドのデモ音源を集めたコンピ作。オリジナルはアナログでリプロ盤として1997年に流通した一品。録音時期は1978~1980年らしく⑤⑩を除いてマーティーの若かりし頃のギタープレイを堪能できます。時代が時代なんで懐かしい単音リフに開放弦の響き、音質も薄っぺらいのですが、アメリカ産とは思えない泣きと叙情的なメロディを導入させており、NWOBHMの流れを完全に組んだ方向性なのだが、マーティー自身のメロディに対する拘りと志向は、この時からあったんでしょうか、光るフレーズも随所に散見出来、このパンキッシュで直線的なノリの向こうにある泣かせるフレーズに耳が持っていかれますね。
このバンドは1985年にTensionと改名、その後1986年に1stアルバムをリリースする事に漕ぎつけていますが、今作のような泣きは薄いのですが、マイケル・キスクタイプのハイトーンを駆使した歌声を生かしたミステリアスでダークな色合いの濃い欧州スタイルのHM/HRサウンドを披露、工夫を凝らしたアレンジとパワフルで、バンド名通りのテンションの高いプレイを聴かせており魅力的なバンドでした(初期ハロウィン風かなぁ)。
今作はそういう意味でもマーティー・フリードマンの名を借りずとも、Tensionの前身バンドとして楽しめるでしょう。全然アメリカンしとらんので、叙情派もマニアもイケるのではないかと
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