この曲を聴け! 

Boston / BOSTON
acidmb ★★ (2010-08-13 06:03:00)
76年に発売されたアルバム。リマスター盤のCDのブックレットによると、最後のLet me take to home tonightはロサンゼルスでトム・ショルツ以外のメンバーで収録し、その後トムも加わって多重録音したもので、それ以外の曲はドラムとヴォーカルのパート以外は全てトムが作り上げた音である。
当時は当然Rockmanなどという便利な機材は無く、マーシャルの古いアンプを改造したり、エフェクターを改造したりして音作りをしていたらしく、また多重録音の際も手拍子でリズムを取っていたらしい(そのせいなのかは分からないが、More than a feelingやForeplay/long timeでは手拍子が聞こえる)。それらの要素から、重厚で粒立ちの良い中音域が異常に強調されたギターサウンドを作り出せたから凄い。
また知り合いの伝を辿って、ブラッド・デルプ氏のヴォーカルを見つけ出したのも奇跡である。友人で元ボストンのギタリストのバリー曰く「ツェッペリンの曲を歌っているのを聴いたとき、耳から声が離れなかった」との事。また一時期英語版wikipediaには、「共鳴した声を持つテノール歌手」とも書かれていた。所謂「1/f 揺らぎ」とかいうもので、癒しの効果が声に含まれているという。
以上の要素が重なり、2010年現在1800万枚以上を売り上げているとも言えよう。
→同意