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Animal Magnetism / SCORPIONS
火薬バカ一代 ★★ (2016-10-24 23:19:21)
80年代の幕開けを飾った7th。「犬の頭の位置が卑猥」という、中学生か君は!な理由でアートワークの差し替え処分を食らっていますが、ここまで来ると最早「発禁されてなんぼ」な恒例行事感も漂い、特に驚きもありません。(ところで『電獣』ってこの犬のこと?)
さて本作。クサすような出来ではないですし、安定感だって抜群なのに、しかしながら絶賛するには今一歩なにかが足りない…。そのため「悪くはない作品」と微妙に後ろ向きな褒め方をされることの多い1枚で、個人的にもSCORPIONSカタログにおける存在感は薄め。彼らのアルバム・コンプリートを目指してた頃、全部揃えていたつもりでいたら、実はコレが抜け落ちていたことに長らく気付かずにいたという有様で。
1曲毎に取り出してみれば、軽快なGカッティングが気持ちいい①、人肌の温もりを感じさせるバラード⑤、クラウスの歌唱がウリ時代を彷彿とさせる⑦、へヴィ且つ重厚に迫り来る⑨等、十分耳を惹かれる楽曲が揃っています。だのに通して聴くと何故かフラットに流れて行ってしまうのは、ミドル・テンポの楽曲を中心に揃えられた本編構成が少々淡泊なせいか、はたまた「これ!」という強力なキメ曲が見当たらないせいか…。
それでもこの経験が次へと活かされ、名盤『BLACKOUT』として昇華するわけですから、本作とて決して軽んじていいわけはありません。…まぁ購入は最後の方でも良いとは思いますが(ドクロ)。

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