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World Wide Live / SCORPIONS
火薬バカ一代 ★★★ (2016-11-01 00:19:35)
これまでアートワークのヤバさについて散々取り沙汰されてきたSCORPIONSですが、このジャケットについては「クラウス・マイネの生え際の後退っぷりがヤバ過ぎて発禁モノ」と、ファンの間で話題騒然になったとかならなかったとか。
そんなHR/HMシーン屈指の薄毛軍団として鳴らしたSCORPIONSが帽子を被り出す以前。『禁断の刺青』で全米制覇を成し遂げた直後。まさしくワールドワイドな人気者となった蠍団絶頂期のライブ・パフォーマンスがたっぷり堪能できる本作は、選曲は全てマティアス・ヤプス加入以降の作品からで、『TOKYO TAPE』との楽曲の被りは一切なし。更にホール・クラスの会場で収録されたため、バンドと客席の距離が(物理的にも心理的にも)近かった『TOKYO~』に対し、毛髪量は減ったが代わりに爆発的に増えた観衆を見事に煽動するバンドの手腕がスタジアム仕様にスケールUPしている本作…といった具合に、同じライブ盤でも両者の作風はかなり異なってます。例えるなら、野心に満ち溢れたSCORPIONSが鯉の如く滝を昇っていくピチピチの姿を捉えていたのが前者で、こっちは滝を昇り切って龍と化したSCORPIONSの円熟ぶりを伝えてくれる仕上がりというか。
ともかく、次々に繰り出されるヒット曲&名曲のオンパレード、脂の乗り切ったバンドの白熱のパフォーマンス、地面を揺るがすかのような大観衆の盛り上がりと、優れたライブ盤に必要な要素がてんこ盛りに盛られた内容は、アメリカだけで100万枚を超えるセールスを記録したというのも十分に頷けます。出来れば『TOKYO TAPE』と併せて持っていたい1枚ではないかと。

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