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Battles / IN FLAMES
ヤングラジオ ★★★ (2016-11-11 17:43:24)
音楽的方向性は違えどメタリカ等と同様に、彼らは各年代(90年代・00年代・10年代)によって、音楽性に変化がある。
もはや、当初のメロディック・デスの面影は無く、完全にオルタナティヴ・メタルへと開き直った感が強い新作である。

僕は、前作の質の高さを認めつつも、内向的すぎる方向性には賛成できなかった。
それが、思い切ったシフト・チェンジの結果ならまだ納得できたけど、らしさを置いてきぼりにして、どこか煮え切らない難解さを増そうとする姿勢は、違うんじゃないかと結論付けた。
このまま自然に進んではいけない、絶対に.......。

この新作、大まかに言えば従来の路線に戻っている。
しかし、新たな試みもあり新鮮さもある。
楽曲は、素直に単純には流れないものが多い。
また、ここからこう流れてほしいという手前で、完結になっているものもある。
それは、敢えてそうしているのか、変化を求めた流れからそうなっているのか不明だけど、それこそがこの新作の中心であり、ある意味先を読ませないように作っている。
よってキャッチーさは少ないし、覚えにくい感じもある。
言い方を変えれば、楽曲に展開を多めに仕込んで、曲自体の面白さで勝負してきた感じが強い。
そこを、どう捉えるのか......。


彼らに、突然変異は存在しない。
だけど、彼らがマイナー・チェンジを繰り返してきたのも事実である。
変化を恐れない......これは、案外難しい事である。
変化し続けるバンド、それがイン・フレイムスである。
それこそが、このバンドの魅力である。

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