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Metal Will Stand Tall / THE POODLES
失恋船長 ★★★ (2016-11-13 15:10:44)
ハルフォードタイプの歌い手として知られるジェイク・サミュエルがヤコブと名を変えた後も活動を続けていたのは嬉しい限りです、元はドラマーとしてミュージシャン稼業をスタートした男ですからね、北欧界きってものメロディメイカー、ヨナス・レインゴールドの要請で参加したバンドは短命に終わり、新たなる活動にシフトしていたようですが、こうして健在なりと元気な姿を見せてくれたのは嬉しい限りですね。
北欧テイスト満載、糖度も高い憂いのある甘美なメロディと湿り気過ぎないドライさは今風のデジタル感だが、彼らが表現したいのは往年のクラシックロックとなっており、時代は2006年、この辺りから普遍的サウンドへの見直しがシーン全体で計られており、彼らは実にタイミング良く、その要望に応えた形となりました。
12曲43分でまとめられた楽曲はコンパクトさも手伝いスムーズに進行、一曲の出来もコマーシャル性に富んでおり、何を聴かせたいかを明確にアピール、単なる懐古主義で終わらない仕掛けが無難さの中にある隠し味として存分に楽しめる辺りが、このバンドの持ち味なんでしょう。アルバムのリーダートラックが『Midnight Sun』のリメイクというのも面白く、色んな意味で気にかかるのですが、再度あのアルバムに光が当たる事は、北欧ブランド復権としては望ましいですね。
かつてはLion's Shareとして現King Diamondのベースとして活動するポンテス・エグベリ。ヤコブと組んでいたJekyll & Hydeや現HammerFallのギター、ポンテス・ノルグレンなど、メンバーがキッチリと歌モノロックを仕上げている様に目を細めますね

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