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Rock The Cradle / DARIO MOLLO'S CROSSBONES
失恋船長 ★★★ (2016-12-27 13:08:56)
トニー・マーティンとは『The Cage』をグレン・ヒューズとは『Voodoo Hill』と、シーンに名立たる功績を残したシンガーとのプロジェクトで有名な、イタリア人ギタリスト、ダリオ・モロがミュージシャン人生の第一歩を飾ったのが『Crossbones』、その名義でアルバムを1989年にリリースしているのですが、今回はその懐かしい名前を持ち出し新たに『DARIO MOLLO'S CROSSBONES』として復活。気心の知れたバックメンバーに、リードシンガーには、ギーザー・バトラーバンドやクロークス、ペルシアン・リスクのフロントを務めたカール・センタンスを迎え、ダリオ・モロらしい実に堂々としたオーセンティックなHM/HRサウンドを披露。もはや化石とかしたヴィンテージスタイル故に、即効性の高いメロや疾走感を好む方には眠くなるような音楽性でしょうが、躍動感溢れる芳醇なグルーブ、ダリオが奏でる職人肌の堅実なギタープレイ、そしてカールのマイルドで伸びやかな歌声が渋めの楽曲に潤いを与え、鮮烈なるイメージと共に華を添えています。テクノロジーに頼り過ぎないアナログチックな響き、その有機的なロックのダイナミズムがエモーショナルとなって激しく燃え盛っているのが一番の聴きどころです。個人的には永遠になくしてはいけないスタイルですね。同系統ではドイツのアクセル・ルディ・ペルがいるのですが、こちらの方がコンパクトで聴きやすいので、70、80年代型の様式美サウンドに興味のある方なら大いに楽しめるでょう。Frontiers Recordsからは目が離せんなぁ

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