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Permanent Vacation / AEROSMITH
地獄葬戦士 ★★ (2004-04-17 01:44:00)
作曲陣にジム・ヴァランス&デスモンド・チャイルド、プロデューサーにブルース・フェアバーンといった売れっ子チームを迎えて制作されたアルバム。
この面子で悪いアルバムなど出来るはずがない!しいて言えば出来すぎるがゆえの完璧さがロック・バンドとしては少々鼻に付くといったところか。
それでもAEROSMITH以外の何者でもないと思わせるアレンジ能力はさすが。
前作がつまらない曲が多かったこともあり、本作こそが真の意味での復活作と言える。
スティーヴンのアニマルチックなシャウトがかっこいい「HEART'S DONE TIME」、サビメロが哀愁さえ漂う隠れた名曲「MAGIC TOUCH」、跳ねるリズムとスティーヴンのスキャットがいかした「RAG DOLL」、アルバム中最も疾走感を感じさせる「SIMORIAH」、ブラスを加えたゴージャスなサウンドが心地よい「DUDE(LOOKS LIKE A LADY)」、アダルトでムーディな「ST.JOHN」、イントロでチンチロチンチロリン~と虫の声を歌ってしまいそうな「HANGMAN JURY」、ここでもブラスが大活躍の「GIRL KEEPS COMING APART」、イントロのギター・ソロからして泣ける甘く劇的なバラードの名曲「ANGEL」、サビでのジョーとのハモリがかっこいい「PERMANENT VACATION」、アルバムにうまくはまったBEATLESのカヴァー「I'M DOWN」、ラストは「こんな広い世界だもん~」の日本語が聞こえるジョーの滑らかなギターが印象的なインスト曲「THE MOVIE」。
捨て曲ナシ、ヒット曲満載の名盤。

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