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Brave New World / IRON MAIDEN
失恋船長 ★★★ (2017-02-05 12:43:26)
時代の流れもありますが、やはりメンバーチェンジが成功しなかった為に今一つ乗り切れていないかったバンドに黄金期のラインナップが揃い復活を果たします。その効果もあるのでしょうが、今作は今まで培った音楽性を惜しげもなく注ぎこみ、『MAIDEN IS BACK』を強く印象付ける事に成功。デッキンソンの歌と、このドラマティックな展開があればメイデンだぁという様式通りの作風に往年のファンも含め多くの方が望むイメージを具現化、サバスもプリーストもオリジナルラインナップになった時に一度は通った過去の焼き回し風の作品であり、真新しい事は皆無な故にスリルと興奮は薄味ですが、黄金期のアイデアを持ち寄り再構築した渾身の力作として復活を印象付けるのには相応しい一枚でしょう。
レンジの広さのみならず多彩な表現力が魅力のシンガー、大作志向の書き手と、それらとは明らかに違うセンスを持つソングライターが居る事による相乗効果、そのメンバーシップがドラマ性の増幅に一役も二役も買っているのなら、やはりこのメンバーが揃った意味が大きいでしょう。このジャンルにおいて、大きな源流を生みだしたメイデンサウンドの復権にまずは安堵ですね。

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