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Mantra / STYX
帰ってきたクーカイ(2017-02-06 20:49:22)
 Great American Broadcast Companyから2015年にリリースされた。
 内容はシカゴのラジオ局であるWKQXが放送した、1977年9月22日のマントラスタジオでのライヴ。

 ①The Grand Illusion
 ②Lorelei
 ③Mademoiselle
 ④Fooling Yourself(The Angry Young Man)
 ⑤Suite Madame Blue
 ⑥Light Up
 ⑦Come Sail Away
 ⑧Lady
 ⑨Midnight Ride
 ⑩Miss America

 以上10曲を収録。
 内容的には本音を吐くと星を二つ付けたいところなのだが、音があまり良くない。
 ライヴ盤は音質が悪いと聴く気が失せるので、購入にあたっては注意を要する。本作も'77年の録音が21世紀になって出てくることが、“お宝発掘”なのか“Styx好きな奴が買うだろ。出しちゃえ”なのかは微妙なところ。
 だが、個人的見解を申せば、私はStyxのファンなので多少の音の悪さは目をつぶる。
 ステレオ録音なのに全体的に右に偏移して聴こえることとか、ベースとドラムの音がこもっており音量も小さいこととか、所々録音の保存状態が悪かったのか音がよれていることとか、瑕疵を挙げだすときりがない。だが、“まぁ雰囲気だろ”と聴いてしまう。
 ぶっちゃけ、他のバンドだがもっと音が悪いライヴ盤もっているし。好きなバンドだとなんだかんだ良い所を見つけて聴いてしまう。

 皆、声が出ているし、ギターもハードだし、演奏が溌剌としている。そりゃあそうだ。アメリカン・プログレッシヴ・ロックの頂点へと到達しようとしている、ノリにノった時期のライヴなんだから。結構楽しい。
 繰り返すが、内容だけなら「良い!」なのだが、「“良い!”んだ。聴いてみようかな」と購入し、「なんだよこれ!聴けたもんじゃねぇ!」という被害者が出ないとも限らないので、「まあまあ」。

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