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Stages / TRIUMPH
火薬バカ一代 ★★★ (2017-02-08 23:10:48)
TRIUMPH初のライブ・アルバム。代表曲、ヒット曲がズラリ並べられた本編は、これまでの彼らの歩みを総括するベスト盤としても機能するよう、バンドが’81~’85年にかけて行った3つのツアーからベスト・テイクを集めて構成。ただそのせいで各曲のEDがフェードアウト処理されてしまっていて、ライブならではの「うねり」を演出しきれていない点は痛し痒し。またスタジオ録音の新曲が収められているのも少々蛇足な感が無きにしも非ずか。(本作をベスト盤として捉えれば不思議でも何でもありませんが)
それでも、豪快なリフ・ワークから繊細なGソロまで滑らかにこなすリック・エメット、ドラムとシンガーの二足の草鞋を履くギル・ムーア、BのみならずKeyでもサウンドのボトムをガッチリ支えるマイク・レヴァインのHRトライアングルによる、トリオ編成とは思えぬ迫力とスケール感を有するパフォーマンス、会場の熱狂に後押しされ、全盛期のTRIUMPHを代表する名曲群が次々に畳み掛けるセットリスト…と、本作がライブ・アルバムの傑作であることは疑う余地がありません。特にエメット師匠の奔放なGプレイをたっぷりフィーチュアした⑥(Disc-1)、観衆の大合唱が響き渡る⑤(Disc-2)、そしてコンサートのクライマックスをスタジオ・バージョン以上にドラマティックな仕上がりで締め括る⑥(Disc-2)辺りの盛り上がりっぷりは圧巻。
TRIUMPH未体験者の方には、下手なベスト盤買うぐらいなら、こっち(できればオリジナルLP通りノーカット収録の2枚組紙ジャケ再発盤)を購入することをお薦め致します。

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