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Mix Tape '85 / IGNITOR
失恋船長 ★★★ (2017-02-20 12:47:21)
1. Deathrider (Anthrax cover)
2. Fast as a Shark (Accept cover)
3. Violence and Force (Exciter cover)
4. Into the Coven (Mercyful Fate cover)
5. Witching Hour (Venom cover)
6. Hell Bent for Leather (Judas Priest cover)
7. A Lesson in Violence (Exodus cover)
8. Highway Star (Deep Purple cover)

上記楽曲をカヴァーした、テキサス出身の5人組による2013年リリースの一品。アルバムタイトルに選曲と言い、自身が影響を受けたアーティストの楽曲をハイテンションでカヴァー、よりソリッドでスピーディーに聴かせる事でバンドの目指す方向性も端的に伝わり、同じようなバックボーンを持つオジサンにとってはノスタルジーだし、若い人には名曲を今の時代に蘇らせたベスト的な価値もあり、オリジナルとの聴き比べなど楽しみも多いでしょうかね。
デビュー当時はエリカ・モルゲングラウという女性シンガーでしたが(ゴシック系のバンドから加入、脱退後はデス系シンガーとして活動)今作で歌うのは、同郷のバットボーイズ系のバンドDangerous Toysのシンガー、ジェイソン・マクマスターなのですが、彼がハイピッチにスクリームするも、衰える事無くダーティーに歌い上げ、名立たる名曲に新たなる息吹を与え、キング・ダイアモンド風に歌ったと思えば、ロブを彷彿とさせるようなキレっキレのパフォーマンスで魅了。
Dangerous Toysの時から個性の強いシンガーだなぁとは思っていたが、こんなにNWOBHM直系のパワーメタルナンバーを歌いこなし、自身のカラーを投影できるとは、このバンドを知るまで完全にスルー状態だったので猛省でしたね。やっぱりアメリカは広いな、実力あるのに成功を掴めていない実力派が多いよ。
打ち鳴らされるアグレッシブなビート、男女コンビによる攻撃的なツインギター、HM/HRの様式を踏襲しつつも正面突破でぶっ壊そうとする破壊力に満ちた演奏は、単なるカヴァー集では終わらない魅力があり、8曲30分少々という聴きやすさも手伝い、手に取ることも多い一品ですね。
ちなみに自主制作らしく現物は見た事無し、大手ダウンロードサイトからゲット。パッケージに拘る派には手に入れるのは難しい商品かと思います。

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