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Heaven's Edge / HEAVENS EDGE
火薬バカ一代 ★★★ (2017-03-08 22:46:38)
マーク・エヴァンス(Vo)とレジー・ウー(G)を中心に結成された、ツインG編成の5人組が’90年に発表した1stアルバム。国内盤の解説はゴッドが書いていたりと、期待の新人としてそれなりに注目を集めた作品だったと記憶しております。
ニール・カーノンが手掛けた硬質な音作りの下、華やかに弾きまくるリードG、エッジの効いたGリフ、安定感のあるボトムを築くリズム隊、その上で熱っぽく歌うVoとが快活にハジけるサウンドは、メンバーのルックスの良さも相俟って「遅れて来たLAメタル・バンド」的雰囲気が漂う。でも実際は東海岸のフィラデルフィア出身だとか。
本編は骨太なロックンロールと、哀愁のメロハーが交互に波状攻撃を仕掛けて来る構成。テクニカルな演奏から生み出される疾走感が痛快この上ない⑦のような楽曲も良いのですが、やはり個人的にグッと来るのは後者の路線。特に世が世なら大ヒット間違いなしだった(?)ハードポップ・チューン④、Keyの効いたドラマティックなバラード⑥、熱く激しく盛り上がる⑧、愁いを帯びたHRナンバー⑨⑪といった楽曲を耳にすれば、「デビューがもう数年早ければ状況も違ったろうになぁ…」と惜しまずにはいられませんて。
グランジ/オルタナティブ・ロックの猛威が目前まで迫っていたアメリカでは、正当な評価を受ける余地なく(ビルボード・チャートでは100位以内に入ることすら叶わず)撃沈してしまいましたが、日本では今でも根強い人気を誇る1枚。中古盤屋に行くと3桁の値段で入手可能ですんで、是非一度お聴きあれ。

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