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Future Shock / GILLAN
失恋船長 ★★★ (2017-04-11 13:30:27)
所謂ハードロック冬の時代にギランはソロアルバムをリリース、エキセントリックなパフォーマンスを引っ提げ見事に英国チャートを賑やかす事に成功。パープル解散後、一番成功を収めたのがギランだったんですよね。その後の影響力や、日本での認知度ではリッチーやカヴァーデイルなんでしょうが、時代性を見越し的を得たギランの活動は当時のシーンにおいてNWOBHMの架け橋にもなる重要なピースだったとも言えますよね。
今作なんですが1stのような破天荒さは薄まりましたが、パープル風味も落とし込み自身が求められる音楽性をアップデート、バイタリティ溢れるギラン節と、灰汁の強さはあるがマニアックな音楽性に埋没しない多様性のある楽曲が収録されことにより、より高いステージへと上り詰めている姿は実に堂に入ったモノ、これぞギランな④なんて聴かされると尚更そう思いますよ。
何とも言えないキャッチーさとレトロ感、洗練度を隅に追いやり、このメンツだからこそ生みだされるエキセントリックなサウンドに唸りますね。弾けてますね。ロックしてますよ。パープルファミリーの中で一際異彩を放ったギランのソロ活動、何かの枠に留まり、系譜を連ねたリッチーやカヴァーディルとは違う影響力の強さを猛烈に感じます。パープルNo.1シンガーはグレン・ヒューズと思っているワタクシでも今作を聴き、彼の偉大さにひれ伏しました。1stもエグかったが、ある意味、ギランの破天荒な歌声を堪能できるのは今作が一番かも知れませんね。

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