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Man in Motion / NIGHT RANGER
失恋船長(2017-06-12 13:57:05)
前作のコマーシャル路線を押し進めた一枚。ハードに駆け抜ける疾走ナンバーは影を潜めましたが、アメリカンで大らかなグルーブを生かしたミドルナンバーを中心に、ソツなく纏めてきた印象の強い一枚。ある意味、俺たちはこの路線を極めるんだと言わんばかりの堂に入った風格は出てきましたが、バブリーなサウンドメイクは完全にコマーシャル性を高めた装いだし(キース・オルセンを迎えたんだからね)どこか窮屈でヤラされている感も漂い、その辺りのバランスに耳がついて行けるかが最大のポイントでしょう。初期の頃から貫かれるコマーシャル性とハードさを両立させたバランス感覚の良さ、そしてタイプの異なるツインギターの旨み、全てが中途半端な印象を与える今作、進学校にいる奴が、夏休み期間だけ悪ぶるような、マイルドヤンキー臭が全開なのがハードなモノを好む初期のファンから敬遠され、また売れ線バンドにしては自己主張が強すぎたのか、セールス的に振るわずバンドは解散へ向かう事になったのが残念ですね。

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