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Stripped / STAGE DOLLS
火薬バカ一代 ★★★ (2017-06-18 10:01:55)
80年代後半から90年代前半にかけ、続々日本デビューを飾ったD.A.D.やSWEDISH ELOTICAといった、所謂「新世代(当時)北欧メタル・バンド」勢の作品を今更チェックしている今日この頃。そうした流れの中でゲットしたのが、ノルウェーのSTAGE DOLLSが’91年にPOLYDOR RECORDSから発表したこの4thアルバムでした。
国内盤の解説によると、本国では過去作を悉くヒットさせて来た人気者で、本作もリリース2週間で3万枚を売り上げ、ゴールド・ディスクに到達したのだとか。そうしたメンバーの輝かしいキャリアと実績、それにTNT等との仕事で知られる名手ビヨルン・ネッショーが手掛けた、奥行を感じさせつつ、それでいて見通しにも優れているという秀逸な音作りに支えられた本編は、北欧メタルと聞いてマニアが想起するような郷愁をそそる田舎メタルっぽさとは無縁の、隅から隅まで洗練され尽くしたハードポップ・サウンドがギュウ詰め。
リリース当時は洟も引っ掛けずスルーしてしまった身ですが、今聴くと完成度の高さに素直に感心させられますよ。爽やかさの中に仄かな哀感が効いた②、映画の主題歌にも起用されヒットを飛ばした抒情ナンバー④、素朴なバラード⑥、哀愁のメロハー⑦、アップテンポで駆け抜ける⑩、そこはかとなくドラマティックな曲展開も有する⑪…と、アルバム・タイトル『STRIPPED』に相応しく、過剰な装飾よりも元々の素材の良さを活かす引き算アレンジが施された収録曲の数々はいずれも秀逸な出来栄え。
同郷のTNTやDA VINCI辺りが楽しめる方なら、間違いなく本作も気に入られる筈。彼らの他のアルバムも是非チェックしてみたくなる1枚でありました。

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