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Blood From Stone / DARE
失恋船長 ★★★ (2017-08-13 14:47:42)
Thin Lizzyのキーボードプレイヤーだった、ダーレン・ワートンがシンガーに転向して結成されたバンドの2nd。オープニングからアイリッシュフレーバーたっぷり、ゲイリー・ムーアばりのスケールの大きなミドルナンバーで幕が開け掴みはOK。続く②も同系統のゲイリーサウンドに、哀愁の歌モノHM/HRサウンドをお探しの方ならマストバイでしょうね。
特筆すべきは甘くならぬように、ドンスドンスとヘヴィなリズムを打ち込むリズムプレイも耳を惹きますが、やはり男前のハードなギターで迫るヴィニー・バーンズの存在がなければ、こうはいかなかったでしょう。
歌を中心の作りですが、軟弱にならぬようダイナミックなグルーブを導入した事と、アイリッシュ風味満載のメロディの融合が絶妙な絡みを見せている事が最大のポイント、そしてヴィニーの熱を帯びた、ごんぶとギターのエモーショナルな響きが、一段も二段も逞しく仕上げています。面白いのが乾いたアメリカンロック風の楽曲も用意し、ヘヴィな楽曲との対比を計っているのが興味深いですよね。ダーレンさんのシンガー転向は大正解でしたね。このハスキーヴォイス、エエですよ。

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