この曲を聴け! 

Pictures at an Exhibition / EMERSON, LAKE & PALMER
やまねこ ★★ (2001-11-09 13:19:00)
ELPのアレンジ能力の凄さを感じさせる作品。
もちろん、楽想を知らない方でもELPファンの方ならば、
名盤に挙げてもおかしくない作品です。予備知識なんて必要いりませんね。はっきし言って。
本作は、くせのある作風をみせたムソルグスキーの曲をモチーフにした変奏曲と呼んでも過言でないと思います。シンセ、重圧なベースの不協和音、ELPならではのパーカッシッヴ・パートの充実ぶり、異和感なく組曲におさまっている自作曲の挿入、そして見事にはまっている三重奏のアレンジ。。。お見事!!と拍手したくなる出来映えですね。
この作品は、ELPが単にムソルグスキーの曲を演奏したのではなく、
主題をモチーフにしたELPなりの解釈による新曲であると解釈した方が良いと思います。
新たな視点、異なる視点から取り組まれて完成した作品なのです。
例えが悪いかもしれませんけど、
展覧会の絵がラヴェルによって管弦楽に編曲されたのと同等の仕事に値する、
されど編曲にとどまっていないロックの視点からの解釈が混在する新作。
本作はそれほどの価値を持つ作品なのではないでしょうか。
凄いの一言に尽きます。

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