この曲を聴け! 

Pictures at an Exhibition / EMERSON, LAKE & PALMER
いおっみ ★★ (2008-10-22 05:45:00)
EL&Pの金字塔その2
「TARKUS」と同じくグループEL&Pとイメージが直結している大名盤。
ムソルグスキーの「展覧会の絵」とチャイコフスキーの「くるみ割り人形」をロックアレンジした1枚だ。
当初「クラシック名曲のロックアレンジ」というコンセプトがTHE NICEの再来を思わせる為、グレッグが録音に難色を示したのだが、「廉価版用のライブ録音」という条件でOKした。
「展覧会の絵」のロックバージョンという極めて明快なコンセプトを前面に押し出し、「ライブの実況再現」という通常のライブアルバムとは一線を画している。
「クラシック名曲のロックアレンジ」は単純明快だからこそエポックであり、その演奏が極めてエキサイティングだからこそ大革命となり得た。
キーボードロックの、いやロックの1方向を示し、同時に極めてしまった1枚だ。
これまたEL&Pそのものを超えかねない超名盤であり、まさにキーボード版ジミ・ヘンドリックスと言っていいだろう。
そして、ファンとしては最後のNutrockerが嬉しい。
大団円を迎えた後のお楽しみ。
同様の「クラシック名曲のロックアレンジ」コンセプトながらユーモアたっぷり。
このバランス感覚こそ、EL&Pなのだ。
→同意