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Hittman / HITTMAN
失恋船長 ★★★ (2017-09-05 16:31:46)
ニューヨーカーなのにドイツのSteamhammerからアルバムをリリースした事が物語るように、マイナー調のメロディが映える正統派のHM/HRサウンドを披露。メロディックなツインリードと直線的なビートをたたき出すリズム隊を軸に、どっしりと構えたミドルナンバーが中心の作品なので、今一つ即効性に欠けるのですが、アコギなどを導入したアイデアや、キャッチーなメロも巧みに散りばめる構成力など、アレンジ力もありジックリと耳を傾けて楽しみたい作風ではあります。
しかし全体的な詰めの甘さと言うのか、平坦なミックスが無難さに拍車を掛けている面があり、その辺りが聴き手の評価を大きく分けるでしょうね。もう少しアルバムを通して起伏があれば良いのですが、その辺りが今日までオフィシャルな形での再発に漕ぎつけらていない原因なのかも知れませんが、正攻法で迫るアメリカンメタルが好きな方なら聴いて欲しいですね。ちなみに⑦はJohnny Riversのカヴァーソングで有名なリフレインがあるから原曲なら、知らずに聴いている可能性は高いのですが、Cirith Ungolもカヴァーしたらしいし、日本だと忌野清志郎さんがカヴァーしているので馴染みがあるかも知れません。
リリース当時、友人がこのバンドの事を興奮しながら教えてくれました、なんでもAttilaのリズム隊が抜けて作られたバンドで、シンガーはニール・ダービンの前にAnthraxで歌っていた人物だとね…ワシにはレア過ぎる情報でしたよ。
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