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久々にサッカーの話題
失恋船長 (2017-12-20 17:02:31)
あの韓国を相手に、なすすべなく完敗したハリルホジッチ率いる日本代表。4-1というスコアは野球で例えるなら20対3くらいの差で、おおよそアジアレベルでの得失点差とは思えない完敗ぶりだったが、とにかく酷い内容でした。でも一番驚いたのは監督の言いわけで、いったいどれだけのサッカーファンが韓国代表と日本代表の戦力差をについて語った、監督の言いわけを飲み込む事が出来るのだろうか?

元々、アギーレ事件の後任として迎えられた経緯もあるので、仕方がない面はあったが、こうなる前に手を打つ事は出来たハズ。その前に行われたブラジルとベルギーとの国際試合の内容なども見ても、更迭するチャンスはあったはずであるが、とうとうロシアでのW杯に向けて1年を切り最終調整となる時点で、この体たらくである。

彼のサッカーとは所謂、相手の裏を取り縦へと抜けるサッカーが基本。皆でポゼッションするのではなく、あくまでも一対一に拘ったスタイルをとっている。その戦術は昔からあるもので、特筆するべき目新しさはないのだが、一番の問題は規律を重視する為に、少しでもフィールドの中で自由な発想を用いろうものなら、容赦なく代表から外すという強権ぶりを発動。
香川も本田も協会側は必要と思っているが、監督にとっては必要ない選手となるのも必然である。

ハリル体制になってから、明らかに面白くない試合運びになった、単調に繰り返されるロングボールの多投、サイドチェンジなど広いスペースを生かさない窮屈なサッカースタイル、そのおかげで、日本代表は横パスやバックバスで逃げなくはなったが、とにかく攻め手の少ない単調なリズムとなった。勿論、その戦術でも強くなっていればよいのだが、海外の強豪国相手の試合内容や、今回の韓国戦などを見れば、もはや議論は尽くしたであろう。ましてや負けの言いわけが酷いものだ。
日本より韓国は圧倒的に上でしょう。そんな事を思って日本代表を応援している奴はいないよ。韓国にはクリスティアーノ・ロナウドもメッシもいないのだからね。

海外組が居ないアジアの大会で、日本代表は新たなるスターを発掘しなければいけなかった。吉田麻耶の変わりはいるのだろうか、ボランチはどう組むのか?課題は全く解消されていない。

個人的に日本代表、最高の監督はオシムだった。彼のサッカー観は日本に劇的な進歩をもたらし、進むべく道を開いてくれた。散々叩かれたザッケローニもアジアでは無敵を誇る高い攻撃性を日本代表に与え、やれば出来るという自信を根付かせた。特に目上の強国を前にすると、リスペクトしすぎて子羊のように震える日本代表に獅子の牙を授けた監督だ。
コンフェデ杯で前半だけでイタリアから3点をもぎ取り、相手を0点に抑えた試合運びなど痛快極まりないものでした。その後、最後まで打ち合いを止めずに後半見事にひっくり返されて負けるというシナリオでも、今までの代表に欠けていた勝ちきる強者のサッカーをしろという強いメッセージを感じる事が出来た。

当初から口うるさいサッカー通から、手腕を疑問視されていたハリルホジッチ監督。馬脚を現した今、どうなるのか見ものである。少なくとも自分の言う事を聞かないと代表から外すという恐怖政治を行う監督の為に選手生命を投げ出す選手はいないだろう。
前回の大会でサイドバックを務めた内田篤人は、直前の試合で右足に大きな怪我を負った。その前の大会でも日本代表をW杯に導くために、怪我を押してプレーしたが、最終選考で代表から外されるという苦い経験をしている。最善のベストを考えるとザッケローニは内田を外すべきだったが、不動のメンバーとして、足がちぎれんばかりに走っていた、その後の怪我による休養の長さなどを考えると、相当なダメージだったろうが内田は全身全霊をもって期待に応えた。キャプテンの長谷部と、教会側の規約を破ってまで、空港に見送りにいった話などは、監督と選手の間に生まれるケミストリーを雄弁に物語っているでしょう。

縦パス一辺倒のサッカーにおいて結果は出ているので、どうこういうつもりはないが、せっかく積み上げてきたポゼッションサッカーを捨てた代償は大きいだろう。日本は世界から完全の取り残された感が強まった。
それほど、韓国との歴史的敗戦は大きい爪跡となり後世まで語り尽くされるでしょう。

Jリーク発足してから過去最弱のイメージを印象付けた日本代表。おかげで割り切ってW杯を楽しめそうです。日本の試合に固執しないで久しぶりに楽しめそうです。弱いチームの試合を率先して見る必要はありません。そこまでミーハーではないのでね。

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