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The Last Standing Man / DAKOTA
火薬バカ一代 ★★★ (2017-12-24 10:56:42)
ESCAPE MUSICからリリースされた蔵出し音源集『Mr. LUCKY』が、ここ日本を始め、世界中のメロハー愛好家の間で評判を呼んだことにDAKOTA再評価の機運の高まりを感じ取ったジェリー・G・ルジック(Vo)が、嘗てのバンド・メイト、リック・マンウィーラー(Key)の助力を得て「時は来た。それだけだ」とばかりにDAKOTAを再編。'96年にエイベックス傘下のBAREKNUCKLEから復活アルバムを発表しました。(通算4作目)
のっけの①から、ジェリーのエモーショナルで味わい深いVoと、適度にエッジを効かせて歌うGを活かしたメロディック・ロック・チューンがOPナンバーに相応しい勢いを伴って繰り出され、リックが抒情的に奏でるKeyがしっとりとした哀感を演出する②がその後に続く。そしてインストの小曲③を挟んで始まるのは、どこか中期JOURNEYの名曲“MOTHER, FATHER”を彷彿とさせる④…と、序盤の隙のない流れだけで十二分に伝わって来るよう、本作に託されているのは往年のDAKOTAのシルエットを色濃く留めた、アーバンでアダルトな80年代風味満点のAOR/産業ロック・サウンド。
流石に全13曲も詰め込まれていると途中でダレなくもないですが、それでもフック満載のメロディが胸を打つ名バラード⑦が中盤に配され、ラストにはプログレ・ハード調⑬のような佳曲が要所を締めることで、収録時間50分オーバーの長丁場であっても、終始一定以上の緊張感が保たれています。この辺の構成力の巧みさはやはりベテランの技前だなぁと。
国内盤は既に廃盤のようですが、中古盤屋でも比較的見かける率は高い(あとお値段も良心的な)作品ですので、まずはDAKOTA入門盤としていかがでしょうか

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