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High Street / HUSTLER
火薬バカ一代 ★★★ (2017-12-12 23:28:28)
その昔、行きつけの中古CDショップが閉店セールをやった際、遅ればせながら駆け付けてみれば既にめぼしい品は粗方買われてしまっていて、唯一目を引いたのが、イギリス出身のHUSTLERが'74年に発表した、この1stアルバムだったという。
今でこそ「Voは38 SPECIALに参加」とか「Dsは後にSFXを結成」とか、ネット上で彼らに関する情報を集めることが出来ますが、当時は手に取った中古盤に帯がついてなかった為どういった出自の連中なのか分からず、バンド名は輸入エロ雑誌みたいだし、ヒゲ面のメンバーがおどけるジャケットはイケてないし、解説担当のゴッドも初渡英時の思い出話に終始しているだけだしで(でもこれが読み応えあり)、事前のアルバムに対する期待値は高性能レーダーだって探知不可能なぐらいの低空飛行っぷり。
しかし家に持ち帰って聴いてみると、これが実に良かった!軽快に弾むメロディとリズムに、ねちっこく歌うVoが絡む①で「おっ」と思わされ、ハードなGとKeyがDEEP PURPLEばりにユニゾンしながら駆け抜ける②が始まった瞬間、こちとら姿勢を正座へと改めざるを得ませんでしたよ。一般的には方向性が定まり洗練もされた2nd『PLAY LOUD』が代表作とされているようですが、曲の良さでは本作だって引けを取らないのではないかと。
特に哀愁に満ちた前半からスリリングにテンポアップする⑧、熱い盛り上がりで本編を締め括るバンドのテーマ曲⑨というラスト2曲は、前述の②同様DEE PURPLEを大いに彷彿とさせる名曲。オルガンと泣きのG、熱唱型Voが互いに高め合ってクライマックスへ雪崩れ込む劇的な曲展開にゃアガらずにはいられませんて。70年代HRアルバムの秀盤です。

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