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Solid Ball of Rock / SAXON
正直者 ★★★ (2018-01-22 20:31:37)
英国の伝統美を今に伝えるベテラン・バンド、サクソンの90年の幕開けを告げるフルアルバム。

前作ではアメリカン・マーケットを意識した事により多くのファンから、デフ・レパード化したと生粋のファンを失いましたが、本作で見事にサクソン節が復活。

哀愁溢れる疾走チューン、そしてミッドテンポでのヘヴィで迫力のあるサウンドは、このバンドの真骨頂。

アルバム毎にあっちいったりこっちいったりと、サウンドの変化を見せてきましたが、ようやっとデニム・アンド・レザークラスの充実したサウンドで復活を果たしています。

微妙な塩梅でアメリカナイズされた軽さは残っているんですけどね…そこがまた魅力的ともいえますね。もう少しギターがメタリックに切り立っていたら申し分なかったのに…

サクソン=スピードナンバーにあらず、そこが分からないと適切な評価に落ち着きません。

ちなみにBURRN誌の評価は62点。伊藤政則氏のレビューにひっぱられ一般的に評価の低いアルバム。
それにしても一部ユーザーのBURRN!ぶりには本当に驚かされる。まるっきり同じだもんな。
海外での評価と日本との評価は全然違う。その目を持っている健全なユーザーが4.6.8でコメントしているのが唯一の救いだ。

80年代中ごろのアルバムを迷走期とBURRN!と同じ論調で語るアホウが、あの時代いっぱいいたことを、こっちは忘れていない。今ならハッキリと断言出来るだろう。あの時代そのものが迷走期だったと…みんな売れたくて音楽性を変えたじゃないかとね。

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