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北斗の拳 Original Songs / 北斗の拳
失恋船長 ★★★ (2018-03-09 12:54:48)
不朽の名作漫画『北斗の拳』その人気は国内では留まらず、ハリウッドにて実写化され、ファンから不評を買いまくった迷作まであるのだが、こちらはアニメ版の主題歌はおろか挿入歌までひとまとめにした一枚。
集英社の悪い癖が出てしまい、ラオウが死すで終わっておけば良いものの、元斗皇拳のフォルコを投入。個人的にはこの辺りまでは胸を熱くし涙でページが捲れないほどの感動を覚えたが、ファルコがあっさりやられる北斗琉拳の件りから、幾度記憶がなく、特に北斗琉拳のヒョウとケンシロウが血を分けた実の兄弟みたいなエピソードに落胆してしまい、読むのを辞めた記憶があります。大人になってから、コンビニで売られていた北斗の拳の、お得番みたいな分厚い奴を買い集め、最終回まで読んだ時は驚きましたね。
北斗琉拳のあとも続き、ラオウの息子と旅に出る話や(不評過ぎて物凄い中途半端な終わり方で次のエピソードに向かいます)三国の話、最終的には大人になったリンとバットとの再会など、辻褄の合わないぶっ飛んだエピソードの連続に、本気で集英社に怒鳴り込みたくなったが(歴史的名作を汚い金儲けの道具に使うな、こんな無理やりなストーリー作者が泣いとるわい)数々のエピソードに彩られたアニメ版の楽曲を聴き、ワタクシは年に数回は手に取り楽しみますよ

トムキャットに①②やクリスタルキングの⑪⑫が有名なんでしょうが、最後の方でチラッと流れた子供バンドの⑤⑥⑦⑧がお気に入りです、時代を反映した電子的な音に、子供バンドらしさを感じませんが、お仕事として引き受けたのかなぁと、性格の悪い深読みをしながら楽しんでいますよ。およげたいやき君の子門真人が歌う好戦的な③や④なんかも入っているのが嬉しい。ちなみに⑨⑩は神谷明さんが歌っている挿入歌で、いずれもアレンジ一つでカッコいいメタルナンバーになりそうな楽曲でしたね。

後年、新たに霞 拳志郎を主役に、北斗神拳のルーツを辿る新作を発表したが、かつてのような格闘シーンの少ない物語で、諸説あるが、アニメ関係者の話によると、そもそも今のご時世、北斗の拳の地上波による再放送がNGらしい、理由はひこうを突いて、断末魔の叫びを上げながら、血しぶきを上げ肉体が破裂する的な描写がNG。BPOが許さないというのが理由らしい。
あの世界観を誰が真に受けるんだ?その恐ろしい発想に膝の震えが止まらないが、昨今の世知辛い世を見渡すと妙に頷きますよね。NHKのBSで火野正平さんは自転車に乗り各地を走り抜け、視聴者の思い出を叶えるみたいな番組を放送しているが、スキャンダルまみれの人生の火野さんを、リアルタイムの出来事だったら、今なら誰も許してくれないだろうなぁ。あれ、でもエエ番組よ。厚みがあるんだよなぁ演者のさぁ。

関係ない話を、のたうち回りましたが、北斗の拳と言えば数々の名シーンがあります。その中でも南斗聖拳のシュウの件は泣かせますね。仁星として生きた男のエピソード、そしてケンシロウをかばい爆死しる息子、さらにピラミッドの頂点での別れ、さらに憎きサウザーの悲しき宿命の件、凝縮しているやないか。でも一番好きなキャラはやはり、雲のジュウザですね。あんな風に死にたいっす(感涙)
このサントラを聴き、ワタクシはあの熱き男達の世界観にいつだって酔いしれますよ。
強敵と書いて『友』と呼ぶ、そう教わりましたもんね。

1.TOUGH BOY
2.LOVE SONG
3.KILL THE FIGHT
4.WIND&RAIN
5.SILENT SURVIVOR
6.DRY YOUR TEARS
7.HEART OF MADNESS
8.PURPLE EYES
9.KEN-北斗星-
10.荒野の風
11.愛をとりもどせ!!
12.ユリア……永遠に

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