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Shine On / JOHNNY LIMA
火薬バカ一代 ★★★ (2018-03-11 23:52:41)
グランジ/オルタナ旋風が世界的に猛威を振るった90年代にあって、MTM RECORDSやESCAPE MUSICと並んでメロディ愛好家から心のオアシスとして篤い信頼を得ていたイギリスのNOW & THEN RECORDS。そのバックアップを受け、’97年に1st『JOHNNY LIMA』でデビューを飾った、VoとGのみならずKeyやDsもこなす西海岸出身のアメリカ人マルチ・ミュージシャン、ジョニー・リマが'99年に発表した2ndアルバム。(日本盤はNIPPON CROWNからリリース)
所属レーベルの伝手でTENのゲイリー・ヒューズが本作のミックスダウンを担当していますが、サウンドの方に英国的湿り気は薄め。ここで聴かれるのは80年代の空気を胸いっぱいに吸い込んだような大陸型ポップ・メタルであり、取り分け、カラッとした躍動感溢れる曲調に、煌めくKeyと、哀愁をひとつまみ振りかけたキャッチーなメロディが彩りを加える楽曲や、ラフなエッジを宿した声質がジョン・ボン・ジョヴィ風のジョニーの歌唱等からは、BON JOVIに対する絶大な憧れっぷりが伺えます。
特に哀愁を帯びたメロディが駆け抜けて行く②は初期BON JOVIテイスト溢れる本編屈指の名曲。その他にも、ドラマティックに盛り上がるバラード④、甘くポップな⑨、Voに負けじとGも実によく歌っている⑩等、本編には80年代の息吹を次の世紀へ伝えんとする楽曲が勢揃い。(ちなみにフックの効いたメロディが美味な③と、ライブ映えしそうな⑥でリードGを弾いているのはクレイグ・タケシタなる日系人?ギタリストという)
80年代ポップ・メタルに親しむ向きには、強力にお薦めする1枚であります。

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