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Keepers Live / HELLOWEEN
火薬バカ一代 ★★★ (2018-03-26 00:42:54)
恩讐を乗り越えて、現在は夢の《PUMPKINS UNITED》ツアーを敢行中のHELLOWEENが、マイケル・キスク(Vo)とカイ・ハンセン(G)在籍時代に唯一残した公式実況録音盤。
'88年~'89年にかけて行われた《PUMPKINS FLY FREE TOUR》より、エジンバラ/マンチェスター公演の模様を収録する本作は、まず何と言っても会場に詰め掛けた英国ファンの盛り上がりっぷりが凄いのなんの。のっけの「HAPPY HAPPY HELLOWEEN~♪」コールに始まり、キスクに代わってサビで大合唱を轟かす“Dr. STEIN”から、バンドと白熱したコール&レスポンスを繰り広げる“FUTURE WORLD”に至るまで、各曲において客席が放つ圧倒的熱量の高さからは、当時のHELLOWEENがいかにイギリスで強固なファン・ベースを築いていたかを伺い知ることができます。
そして、全速力で駆け抜ける“I WANT OUT”を中継して、クライマックスには満を持して“HOW MANY TEARS”が登場。カイのVoですら(失礼)素晴らしかったあの名曲が、豊かな声量を誇るキスクの堂々たる歌唱によって蘇る。その上、ライブならではの遊び心やドラマティックな仕掛け――コミカルな掛け合いを経てイントロのGリフが炸裂する瞬間や、殆ど演歌的とも言えるスローダウンを挟み、そこから劇的にスピードUPしていく曲展開の鳥肌モノのカッコ良さたるや!――を伴って猛然と突っ走られた日にゃ、「折角の黄金時代のライブ盤なのに選曲と曲数が物足りねー」ってな個人的不満は力尽くで捻じ伏せられてしまいましたよ。
尚、数年前にHELLOWEENの旧譜の再発ラッシュがあった際、本作も「もしや完全版がリリースされるのでは?!」と期待したものですが、勿論そんなことはなかったという。ちぇっ

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